PNG・JPEG・WEBP比較:写真・スクリーンショット・ロゴで実際に変換した結果

SOMKYU · 更新日

画像形式は「どれが一番良いか」ではなく、画像に何が写っているかで選びます。写真、文字の多い画面キャプチャ、透過背景のロゴは、同じ設定で保存しても結果がまったく異なります。本記事では3種類の画像を当サイトの画像変換ツールと同じ方法でPNG・JPEG・WEBPに保存し、容量と画質を比較しました。

先に結論

  • 写真をWebに載せたりメッセージで送るならWEBP 85%が最も効率的でした。同じ品質値のJPEGより38%小さく、画質の数値はほぼ同じです。
  • 文字のある画面キャプチャもWEBPのほうがJPEGより小さくきれいでした。再編集やマニュアル用の原本はPNGで保管してください。
  • 透過背景のロゴはPNGかWEBPで保存します。JPEGは透明部分を白で塗りつぶします。
  • WEBPを受け付けないソフトやフォームに出すときだけJPEGを使えば十分です。

用途別の選び方

用途おすすめ形式理由
ブログ・ショップの商品写真WEBP 85%写真では容量あたりの画質が最も良かった
WEBP非対応のフォームJPEG 85%ほぼすべてのソフトで開ける
マニュアル・報告書用のキャプチャPNG(原本)文字の輪郭がそのまま残る
Webページに載せるキャプチャWEBP 85%PNGの約1/12、JPEGより文字のにじみが少ない
透過ロゴ・アイコンPNGまたはWEBPJPEGは透過を保存できない
写真の長期保管カメラの原本変換のたびにメタデータや画質が変わりうる

テスト方法

原本は3種類です。①テスト用に生成した2048×1536の写真風画像(木目、ミルクの泡、ぼけた背景を含む)、②当サイトのお問い合わせページを1024×768で実際にキャプチャした画面、③縁と影が半透明の1024×1024透過ロゴ。

窓辺の木のテーブルに置かれたラテとクロワッサン。テストに使った2048×1536原本の縮小版
写真テストの原本(縮小版)。木目、泡の模様、背景のなめらかな色の変化が圧縮の違いを見やすくします。

変換は画像変換ツールと同じくブラウザのcanvasエンコーダーで行いました。リサイズと背景除去はオフ、JPEG・WEBPはツールの3段階(70%・85%・95%)で保存し、JPEGはツール同様に白背景へ合成してから保存しました。環境は2026年9月、WindowsのChromium 152です。

画質はPSNRで比べました。原本PNGとの画素値の差をdBで表したもので、高いほど原本に近くなります。一般に40dB前後からは画面上で違いを見つけにくいことが多いものの、人の目の判断と常に一致するわけではないため、下の拡大図と合わせてご覧ください。KiBは1024バイト単位です。

結果1 — 写真:WEBPが最も効率的

形式容量PSNR
PNG5,808.9 KiB原本
JPEG 70% / 85% / 95%261.3 / 391.1 / 726.1 KiB38.6 / 40.9 / 44.1 dB
WEBP 70% / 85% / 95%144.4 / 241.8 / 559.4 KiB37.8 / 40.5 / 44.4 dB
ラテの泡の模様を2倍に拡大した比較。PNG、JPEG 70%、WEBP 70%の順
泡の模様を原本画素の2倍に拡大。JPEGは細かい泡が少しつぶれ、WEBPは質感をなめらかに消してしまいます。

PNGは5.8MBで、写真に使う理由はほとんどありません。WEBP 85%はPNGの1/24、同じ85%のJPEG(391.1 KiB)より38%小さく、PSNRの差は0.4dBでした。70%でもWEBPはJPEGの半分強の容量です。

拡大すると劣化の仕方が異なります。JPEGは8×8ブロック単位で圧縮するため小さな泡が四角くつぶれ、WEBPは質感をなめらかにならす傾向があります。100%表示ではどちらも違いを見つけにくい程度でした。質感が大事な写真を大きく見せるなら85%以上をおすすめします。

結果2 — 文字のあるキャプチャ:JPEGのにじみが最も目立つ

形式容量PSNR
PNG300.9 KiB原本
JPEG 70% / 85% / 95%41.1 / 55.1 / 86.7 KiB38.3 / 41.6 / 44.4 dB
WEBP 70% / 85% / 95%20.1 / 26.0 / 40.6 KiB40.9 / 43.2 / 44.5 dB
キャプチャ内の韓国語本文を3倍に拡大した比較。PNG、JPEG 70%、WEBP 70%の順
本文の文字を原本画素の3倍に拡大。JPEGは文字の周りにもや(リンギング)が出て、WEBPはそれより少なめです。

写真と違い、キャプチャではWEBPがすべての品質段階でJPEGより小さく、PSNRも高い結果でした。WEBP 85%(26.0 KiB)はJPEG 85%(55.1 KiB)の半分以下なのに数値は上です。JPEGは色が急に変わる文字の輪郭が苦手で、拡大すると周りにもやが出ます。

それでもPNGが必要な場面はあります。後で切り抜いたり注釈を書き込んだりする予定なら、非可逆形式で保存するたびに劣化が重なります。原本はPNGで残し、Web用のコピーだけWEBPにしましょう。なお、このキャプチャは背景に半透明効果とグラデーションがあるためPNGが300 KiBになりました。白地に文字だけの画面ならPNGはずっと小さくなります。

結果3 — 透過ロゴ:JPEGは白い四角になる

透過ロゴを暗い背景に置いた比較。PNGとWEBPは背景が透け、JPEGは白い四角が出る
3つのファイルを暗い背景に置いた様子。JPEGだけ透明部分が白で塗られました。

JPEGには透過を保存する仕組みがないため、本ツールは透明部分を白で塗って保存します。白いWebページでは目立ちませんが、暗い背景や色付きバナーに載せると白い四角が現れ、半透明の影も灰色の塊になります。

ここではWEBP 85%(38.9 KiB)がJPEG 85%(22.6 KiB)より大きくなりました。WEBPは透過情報も一緒に保存するためで、欠点ではなく機能の代償です。PNGは342.3 KiBでしたが、再編集や使い回しをするロゴの原本はPNGが最も安全です。Webに載せるコピーだけWEBPに変えましょう。

品質70%・85%・95%の選び方

数値を上げるほど容量は急に増えます。写真のJPEGでは95%が70%の2.8倍でしたが、PSNRの増加は5.5dBでした。多くの場合は85%が無難な基準です。

  • 70%:メッセージで送る写真、一覧の小さなサムネイル
  • 85%:ブログや商品ページなど一般的なWeb掲載
  • 95%:印刷所や他の編集者に渡す中間ファイル。可能なら原本を渡すほうが良い

85%は「原本画質の85%が残る」という意味ではなく、エンコーダーに渡す設定値です。形式が違えば同じ数値でも画質は同じになりません。

よくある失敗

  • JPEGをPNGにすれば画質が良くなると考える:失われた情報は戻らず、容量が増えるだけです。
  • JPEGを開いて修正し、JPEGで上書きを繰り返す:保存のたびに劣化が重なります。作業中はPNGで保存し、最後に1回だけ変換しましょう。
  • 透過ロゴをJPEGで保存する:白い背景ができます。
  • アニメーションGIFを変換する:本ツールは1フレームだけを静止画にします。動きを残すには動画変換ツールでMP4かWEBMにしてください。
  • どこにでもWEBPを上げる:古いソフトや一部のフォームはWEBPを受け付けません。拒否されたらJPEGで保存し直しましょう。

本ツールの動作と限界

画像をブラウザで描き直して再保存するため、撮影日時・位置・カラープロファイル(EXIF・ICC)などのメタデータが保持される保証はありません。写真の原本は別に保管してください。SVGをPNGなどで保存すると、拡大しても鮮明なベクターではなくピクセル画像になります。BMP出力も透明部分を白で塗り、容量が大きくなります。

背景除去は画像の縁につながる似た色を消す方式で、白背景の単色ロゴに向いています。被写体が背景と同色だったり写真の背景が複雑だったりすると、必要な部分まで消えることがあります。人物や髪を認識するAI分離ではありません。

上の数値はこの3つの原本とChromium 152エンコーダーによる結果です。ブラウザの種類やバージョン、画像の内容で順位が変わることがあるため、大切な画像はツールで3形式を保存して比べてみてください。

参考資料

画像変換ツールで比べてみる · ガイド一覧

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